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ChatGPTをGoogleスプレッドシートで使えるようにしてみる「GPT for Sheets™ and Docs™」

ChatGPTをスプレッドシートで使用する「GPT関数」を使うためにはアドオン「GPT for Sheets™ and Docs™」が必要になります。このアドオンの有効化方法について取り上げていきます。

GPT関数を使うためにはOpenAI APIの有料アカウントが必要です。

ChatGPTが動くようにする
(アドオンを有効化する)

スプレッドシートの「拡張機能>アドオン」から「アドオンを取得」を選択します。

人気のアドオンであるため、2023年7月現在は「インテリジェントなアプリ」の中に今回の目的のアドオンがあります。
同じように出てこない場合もあるので、検索する方法は

①右上の検索に「GPT for Sheets and Docs」と入れ、検索します。
②「GPT for Sheets and Docs」を選択します。

「GPT for Sheets™ and Docs™」のポップアップが出現しますので「インストール」を選択します。

※Google Workspaceの有料プラン(ビジネスで)を利用している場合は「管理者によるインストール」「個別インストール」となります。

「管理者によるインストール」
Google Workspace(G Suite)の管理者がドメイン全体のユーザーに対してアドオンを一括でインストールするための方法です。管理者はドメイン内の全てのユーザーの代わりにアドオンをインストールし、設定を管理することができます。これにより、ドメインのポリシーに基づいてアドオンを統一的に管理できます。
「個別インストール」
ユーザーが自身のアカウントに対してアドオンを個別にインストールする方法です。ユーザーは自身のGoogleアカウントにログインし、GWS(Google Workspace)マーケットプレイスでアドオンを検索し、インストールすることができます。個別インストールでは、各ユーザーが自分のニーズに合わせてアドオンを選択し、管理者の干渉なしに利用できます。

もし組織間で共有するスプレッドシートなどの場合は、管理者としてインストールをする方が便利かと思います。

「インストールの準備 / GPT for Sheets™ and Docs™ のインストールを開始するには権限が必要です。」とポップアップが出てきますので「続行」を選択します。

アカウントの選択画面が出ますので、設定するアカウントを選択します。

アカウントへのアクセスリクエストが出てきますので「許可」を選択します。

Google Workspaceの有料版(ビジネスで)を使用している場合で、「管理者によるインストール」を選択した場合、設定項目が異なります。

「次のユーザーにアプリを自動インストールする」から
・組織内の全ユーザー
・特定のグループまたは組織部門
次のステップでユーザーを選択してください
から選択をします。
※特定のグループまたは組織部門の場合は、次の画面で対象のものを選択してください。

末尾の利用規約関係の部分にチェックを入れ「完了」を選択します。
ここから先は個人用アカウントと変わりません。

GPT for Sheets™ and Docs™ をインストールしました。
となり、GoogleドキュメントとGoogleスプレッドシートのアドオンとしてインストールすることが書かれていますので「次へ」を選択します。

GPT for Sheets™ and Docs™ をインストールしました。
ステップ2で「GPT for Sheets™ and Docs™ のご利用を開始するには、追加の設定が必要です。続けてこの追加の設定を行うことをおすすめします。」とあります。「追加設定を今すぐ完了」をAPIキーの設定方法の説明ページが開きます。
今回は「完了」を選択し終了していきます。

APIキーをセットする

インストールが完了していると「拡張機能」の中に「GPT for Sheets™ and Docs™」が新たに出来ていることが分かります。
「GPT for Sheets™ and Docs™」の中から「Set API key」を選択します。

スプレッドシートの右側に「Welcome to GPT for Sheets!」と出てきまますので、リンクが掛かっている部分「create it on the OpenAI dashboard」をクリックします。
※リンク先のURLは「https://platform.openai.com/account/api-keys」となっています。

(原文)
To start using GPT for Sheets, you first need to set your OpenAI API key. If you don’t have one, create it on the OpenAI dashboard.
(翻訳)
GPT for Sheets の使用を開始するには、まず OpenAI API キーを設定する必要があります。お持ちでない場合は、OpenAI ダッシュボードで作成します。

となっています。

OpenAIのページが立ち上がります。
※今回はChatGPTのアカウントは持っている状態が前提のため、「Log in」を選択します。

もしChatGPTをまだ使い始めていない場合は、「Sign up」から登録することが可能です。ChatGPTの登録については以下の以前の記事にて取り上げています。

ログインできると図の画面に遷移しますので、「Create new secret key」を選択します。

なお、ここに表示してある内容は

(原文)
Your secret API keys are listed below. Please note that we do not display your secret API keys again after you generate them.

Do not share your API key with others, or expose it in the browser or other client-side code. In order to protect the security of your account, OpenAI may also automatically rotate any API key that we've found has leaked publicly.

You currently do not have any API keys. Please create one below.

+ Create new secret key

(翻訳)

秘密の API キーは以下にリストされています。シークレット API キーを生成した後は、再度表示されないことに注意してください。

API キーを他の人と共有したり、ブラウザまたは他のクライアント側コードで公開したりしないでください。アカウントのセキュリティを保護するために、OpenAI は、公的に漏洩したことが判明した API キーを自動的にローテーションする場合もあります。

現在 API キーがありません。以下で作成してください。

+ 新しいシークレットキーを作成する

となっています。記載の通り、一度表示されると再表示できないので注意しましょう。

「Create new secret key」のポップアップが出てきますので、名前を設定して「Create secret key」を選択して作成していきます。

シークレットキーが出来ましたので、右側のコピーボタンを押します。

個々の文章の書いてある内容は、

(原文)
Create new secret key
Please save this secret key somewhere safe and accessible. For security reasons, you won't be able to view it again through your OpenAI account. If you lose this secret key, you'll need to generate a new one.
(翻訳)
新しいシークレットキーを作成する
このシークレットキーを安全でアクセス可能な場所に保存してください。セキュリティ上の理由から、OpenAI アカウントを通じて再度表示することはできません。このシークレットキーを紛失した場合は、新しいシークレットキーを生成する必要があります。

スプレッドシートにもどり、「Enter your OpenAI API key」の部分へ先程コピーしたシークレットキーを張り付けて、「Next」を選択します。

Try typing this in a cell:
=GPT("Say hi")
と書いてありますので、適当なセルに入れてみましょう。

ペーストをしてみると、「Loading...」となり

「Hi! How can I assist you today?」(翻訳:やあ!今日はどのようにお手伝いできますか?)と返ってきました。

サンプルのもう2つ目も入れてみると、1つ目の時のように回答が返ってきます。
その他にも「Video tutorials」「Examples」がありますので、閲覧してみて下さい。

テストは割愛しても大丈夫ですので、「Next」で次へ進みましょう。

最後のステップです
一番右下の「I understand」を選択し完了していきます。

なお、こちらに書かれている内容については以下のようになっています。

Control your OpenAI cost
You can monitor your usage in the OpenAI dashboard usage section.
You can set a spending limit in the OpenAI dashboard billing section.
OpenAI のコストを管理する
OpenAI ダッシュボードの使用状況セクションで使用状況を監視できます。
OpenAI ダッシュボードの請求セクションで支出制限を設定できます。
Predict your OpenAI cost
The cost depends on the model you select. Change models depending on your cost, quality and speed preferences. Learn more.
OpenAI のコストを予測する
料金は選択したモデルによって異なります。コスト、品質、速度の好みに応じてモデルを変更してください。もっと詳しく知る。
Save results
Once you’re satisfied with GPT answers, replace GPT formulas to:
・avoid reloading
・preserve your answers
・save on OpenAI costs
Learn how
結果を保存する
GPTの答えに満足したら、GPT の式を次のように置き換えます。
・リロードを避ける
・答えを保存しておく
・OpenAI のコストを節約する
もっと詳しく知る。

 

さいごに

ここまでで、スプレッドシートへのアドオンの追加、APIキーの設定が完了しました。
Googleドキュメントで使用する場合にも基本的なやり方は一緒です。

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