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WordPressのサイトのバックアップ、引越しをしてみる「All-in-One WP Migration」

WordPressで作成したサイトのバックアップを「All-in-One WP Migration」のプラグインを使えば簡単に保存することが可能です。

テストサイトから、本番のサイトへ反映するときにもとても役立つプラグインです。

All-in-One WP Migrationをインストール

WordPress管理画面から、プラグインの新規追加で「All-in-One WP Migration」と検索をしてインストール、有効化します。

新規追加の検索で出てこない場合には、コチラからダウンロードし、wp-content/pluginsにインストールすることでも可能です。

「All-in-One WP Migration」の有効化ができると、ワードプレスの管理画面に「All-in-One WP Migration」のメニューが出現します。

サイトの引っ越し、バックアップサイトの作成を行う場合、バックアップ元のWordPress、引越し先(バックアップ先)のWordPress双方に「All-in-One WP Migration」のインストールが必要です。

 

サイトをエクスポート

WordPress管理画面から、「All-in-One WP Migration>エクスポート」を選択し、「高度なオプション」(クリックすると表示されます)から不要なものにチェックをします。

「エクスポート先」(クリックすると表示されます)から、「ファイル」を選択します。

※「ファイル」以外は有償プランでないと使用できません。

「ファイル」を選択後は、バックアップが自動で始まります。

バックアップが完了すると、「(サイト名) をダウンロード」という画面に変わりますので、選択してファイルをダウンロードします。

これで「エクスポート」は完了です。

サイトをインポート

バックアップ(引っ越し)をする側のワードプレスにも、「All-in-One WP Migration」のインストールを行った上でインポート作業をしていきます。

WordPress管理画面から、「All-in-One WP Migration>イポート」を選択し、「バックアップをドラッグ&ドロップしてインポートする」か「インポート先>ファイル」で、「All-in-One WP Migration」でダウンロードした「○○○○ファイル名○○○○.wpress」ファイルをインポートしていきます。

ファイルサイズがアップロード容量を上回っている場合

図の「最大アップロードファイルサイズ」の部分が初期設定では「100MB」であったりする場合があります。アップロードするファイルが1GBであったりする場合には下にある

「最大アップロードファイルサイズを上げる方法」の説明の通りに行うと最大アップロードファイルの容量を変更する方法を確認することが出来ます。

最大アップロードファイルサイズを上げる方法

公式ページにいくと3つのやり方が案内されています。

【1つ目の手段】有償プラグインを導入する

1. Use our plugin (easy)
(翻訳)1. プラグインを使用する (簡単)

年間69USドルでアップロード制限をなくし、複数のサイトで利用できるようになり、エクスポート・インポートのファイル形式も複数が使えるようになります。

ワードプレスやFTPアクセス等になれていない方は有償のプラグインで対応と簡単です。

【2つ目の手段】ホスティングプロバイダーに連絡する

2. Contact hosting provider (medium)
(翻訳)2. ホスティングプロバイダーに連絡する(中)
Reach over to the customer support of your hosting provider and ask them to increase these limits for you
If you are still unable to import your file, the easiest way to figure out the problem is to request error logs from your hosting provider for your website. Examine the logs around the time when you tried to import the backup.
You will see what limit you have encountered and increasing it will solve the issue.
(翻訳)
ホスティング プロバイダーのカスタマー サポートに連絡し、これらの制限を引き上げるよう依頼してください。それでも
ファイルをインポートできない場合、問題を特定する最も簡単な方法は、Web サイトのホスティング プロバイダーにエラー ログを要求することです。バックアップをインポートしようとしたときのログを調べてください。
遭遇した制限が表示され、制限を増やすと問題が解決します。

この方法は自己解決ができないので、翻訳のみにします。

【3つ目の手段】自分でやってみる

3. Do it yourself (hard)
(翻訳)3. 自分でやってみよう (難しい)

.htaccessファイルかwp-config.phpファイルを編集する形で対応できます。

.htaccessファイル、wp-config.phpファイルの場所

FTPアクセスを行い、ワードプレスのルートディレクトリ内に「.htaccess」「wp-config.php」は存在しています。編集はエディターなどで行ってください。

※不安な場合は、バックアップを取っておくことを推奨します。

①.htaccessファイルを編集する

php_value upload_max_filesize 128M
php_value post_max_size 128M
php_value memory_limit 256M
php_value max_execution_time 300
php_value max_input_time 300

の数値を適正なものへ変更します。

①wp-config.phpファイルを編集する

@ini_set( 'upload_max_filesize' , '128M' );
@ini_set( 'post_max_size', '128M');
@ini_set( 'memory_limit', '256M' );
@ini_set( 'max_execution_time', '300' );
@ini_set( 'max_input_time', '300' );

の数値を適正なものへ変更します。

upload_max_filesize アップロード可能なファイルサイズの最大値:ウェブサーバーにアップロードできる単一ファイルの最大サイズを定義し図の場合は128MBとなります。
(例)1GBにしたい場合は→1024MBなどとします。

※任意の数値で構いませんがなるべく2進法の数値にするよう私はしています。(以下2進法数値2MB~2GBまで)
2・4・8・16・32・64・128・256・512・1024・2048・・・
post_max_size POSTデータの最大サイズ:ウェブフォームやAJAXなどを使用して、ウェブサーバーに送信されるデータの最大サイズを定義します。図では、128MBに設定されています。
「upload_max_filesize」の数値と一緒で大丈夫です。
memory_limit スクリプトが使用できるメモリの最大値:ウェブサーバー上で実行されるスクリプトが使用できるメモリの最大サイズを定義します。図では、256MBに設定されています。
任意ですが、変更しなくてもOKです。
max_execution_time スクリプトが実行される最大時間:ウェブサーバー上で実行されるスクリプトが許可される最大実行時間を定義します。図では、300秒(5分)に設定されています。
※ここは制限時間をなくすため、「0」にします。
max_input_time スクリプトが受け入れる最大入力時間:ウェブサーバー上で実行されるスクリプトが受け入れる最大入力時間を定義します。図では、300秒(5分)に設定されています。
※ここは制限時間をなくすため、「0」にします。

 

.htaccess、wp-config.phpの書き換えでうまくいかない場合

.htaccessやwp-config.phpを書き換えても容量が増えてくれない場合があります。その場合はサーバー側のphp.iniファイルに追記をすれば解消できる場合があります。

なお、この場合は、.htaccessやwp-config.phpの内容を書き換える必要はありません。

php.iniファイルへの記述の場合
upload_max_filesize = 128M
post_max_size = 128M
memory_limit = 256M
max_execution_time = 300
max_input_time = 300

数値の変え方は、.htaccess、wp-config.phpと同じやり方です。
※php.iniファイルはサーバーにより場所が異なりますので、ファイルの場所はそれぞれのサーバー会社のマニュアルを閲覧してください。

php.iniファイルがサーバー側で触れない場合

php.iniがサーバーの契約や設定の問題で操作できない場合があります。そんな時は、php.iniファイルをワードプレスをインストールしているフォルダへ直接入れることにより設定変更できる場合があります。

FTPアクセスを行い、ワードプレスのルートディレクトリ内に「.htaccess」「wp-config.php」がありましたが、ここに「.php.ini」のファイルを追加します。
※テキストエディタ―などを使用し、拡張子を変更することによって使用できます。

php.iniファイルへの記述の場合(先程と同じ)
upload_max_filesize = 128M
post_max_size = 128M
memory_limit = 256M
max_execution_time = 300
max_input_time = 300

数値の変え方は、他と一緒です。
※php.iniファイルを作成しても反応しない場合には、「php.ini」のファイル名を「.user.ini」に変更すると動作する場合があります。

さいごに

「All-in-One WP Migration」を使用してサイトの複製を行うと、ドメインの書き換えもすべて自動でやってくれます。
たとえば「abc.co.jp」というドメインのサイトから「123.net」のドメインに移動する場合、「https://abc.co.jp/contact/」などは自動的に「https://123.net/contact/」へ書き換えてくれますので、フルパスで意図的に指定している部分以外は、リンク不良が発生することはほぼありません。

メディアファイルなども一括で移動をしてくれますので、とても便利です。

注意点
エクスポート元のサーバーと、インポート先のサーバーでPHPのバージョンが違う場合、処理が出来ない場合があります。事前にPHPバージョンを合わせて処理をするようにしましょう。
インポートが完了するとワードプレスの「ユーザー名またはメールアドレス」「パスワード」はエクスポートしたものと一緒になります。再度ログインする際は、インポート先の事前設定されている「ユーザー名またはメールアドレス」「パスワード」ではログインできませんので、ご注意ください。

 

FTPアクセスと同じことをワードプレスの管理画面からプラグイン「File Manager(WP File Manager)」を使うことで可能になります。ファイルマネージャーについては以下の記事にて取り上げています。

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