WEB

「サブドメイン」と「サブディレクトリ」の違いとそれぞれのメリット・デメリットを考えた上で新たに同一ドメイン内で別サイトを作ってみる場合

新たにサイトを構築しようと考える場合、別ドメインでサイトを構築しようと考えることがありますが、「サブドメイン」や「サブディレクトリ」を使って、同一ドメイン内で別サイトを立ち上げることも可能です。

そもそも別ドメインを使って作成する場合とのメリット・デメリットはどう違うのか。そして、「サブドメイン」「サブディレクトリ」どちらを同一ドメインで使っていくべきかを考えていきます。

別ドメインを用いてHPを作成するメリット・デメリット

メリット

独立性
別のドメインを使用することで、完全に独立したウェブサイトを作成することができます。
ウェブサイトの目的の明確化
別のドメインを使用することで、異なる目的やターゲットを持つウェブサイトを明確に区別することができ、ブランドやビジネスが異なる場合に明確化することが可能です。
SEOの分離
別のドメインは、検索エンジンの観点から独自のドメインオーソリティを構築し、個別のSEO戦略を適用するための柔軟性を提供します。

デメリット

費用と管理
追加のドメインを取得するには費用がかかり、DNSやホスティングの設定などの管理作業が必要です。
コンテンツの分散
複数のドメインを管理することで、コンテンツやリソースが分散し、管理の複雑さや一貫性の維持が難しくなる場合があります。

サブドメインやサブディレクトリを使用する場合のメリット・デメリット

メリット

管理の簡便性
サブドメインやサブディレクトリは、既存のドメインとホスティングアカウント内で作成できるため、管理が簡便です。
ドメインオーソリティの共有
サブドメインやサブディレクトリは、メインドメインのオーソリティを共有し、SEO効果を最大化することができます。
費用と管理
同一サーバー・同一ドメインを使用するため、サーバーやドメイン代が新たに発生しません。
ブランディングの統一性
異なるサイト同士でブランディングの向上を行うことが容易になります。

デメリット

制約された独立性
ブドメインやサブディレクトリは、メインドメインの一部であるため、完全な独立性が制限されます。他のコンテンツや設定との関連性が生じる可能性があります。
SEOの影響
サブドメインやサブディレクトリは、メインドメインのSEO効果に影響を与える可能性があります。特にサブドメインの場合、ドメインオーソリティが分散されるため、メインドメインと比較して検索エンジンでのランキングや信頼性の確立に時間がかかる場合があります。
リソース共有
サブドメインやサブディレクトリは同じリソース(サーバー容量、帯域幅など)を共有するため、一部のコンテンツがトラフィックやリソース使用量の増加によってパフォーマンスの低下を引き起こす可能性があります。
ブランディングの統一性
サブドメインやサブディレクトリを使用すると、ウェブサイト内でのブランドの統一性を維持するのが難しくなる場合があります。異なるサブドメインやサブディレクトリが異なるデザインやユーザーエクスペリエンスを持つ可能性があります。

「サブドメイン」と「サブディレクトリ」の違い

サブドメイン
サブドメインは、メインドメインの下に作成される独立したドメインです。例えば、site.example.com のようになります。サブドメインは、DNSレコードを使用して設定し、独自のホスティングやサーバーを必要とする場合があります。
サブディレクトリ
サブディレクトリは、メインドメインの下に作成されるフォルダです。例えば、example.com/site/ のようになります。サブディレクトリは、メインドメインのホスティングアカウント内で作成され、追加のドメインやサーバーは必要ありません。

「サブドメイン」のメリットとデメリット

サブドメインのメリット

独立性
サブドメインは独立したドメインとして機能し、別のウェブサイトやアプリケーションをホストできます。
セキュリティ
サブドメインは、異なるセキュリティ設定やSSL証明書を使用できます。
スケーラビリティ
サブドメインを使用すると、トラフィックやリソースの管理が容易になります。

サブドメインのデメリット

費用と管理
サブドメインを使用する場合、独自のドメインを取得する必要があり、また、DNSやホスティングの設定が必要です。
※独自ドメインのサイトからサブドメインサイトを作る場合には独自ドメインの再取得は必要ありません。
SEOの分散
サブドメインは、異なるセキュリティ設定やSSL証明書を使用できます。

「サブディレクトリ」のメリットとデメリット

サブディレクトリのメリット

簡易性
サブディレクトリは、既存のドメインとホスティングアカウント内で作成できるため、追加の手続きが不要です。
SEOの集中
サブディレクトリは、メインドメインの権威やSEO効果を活用できます。

サブディレクトリのデメリット

トラフィック管理
サブディレクトリ内のウェブサイトが大量のトラフィックを生成する場合、リソースやパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

「サブドメイン」でホームページを作る理由

別のアプリケーションやサービスを提供する場合、サブドメインを使用することで、それぞれの機能やセキュリティ設定を独立させることができます。たとえば、site.example.comとstore.example.comなど、異なる目的やコンテンツを持つウェブサイトを区別できます。

「サブディレクトリ」でホームページを作る理由

サブディレクトリは、既存のドメインと同じホスティングアカウント内で作成できます。新しいウェブサイトやセクションを追加する際に、ドメインの追加や設定の手続きをする必要がありません。また、メインドメインとの一元的な管理が可能であり、統一感を保つことができます。

SEOに関するメリットとデメリット

サブドメインの場合

メリット
サブドメインは独自のドメインとして機能するため、SEOの観点では独立したエンティティとして扱われることがあります。それにより、異なるキーワードやコンテンツに特化したSEO戦略を展開することができます。
デメリット
サブドメインを使用すると、メインドメインの権威が分散される可能性があります。また、サブドメインごとに独立したSEOの努力が必要であり、管理が煩雑になる場合があります。

サブディレクトリの場合

メリット
サブディレクトリはメインドメインの一部として扱われるため、メインドメインの権威やSEO効果を引き継ぐことができます。また、サブディレクトリのコンテンツがメインドメインの権威を高めることができる可能性があります。
デメリット
サブディレクトリ内のウェブサイトやコンテンツが大量のトラフィックを生成する場合、リソースやパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

サブディレクトリは、既存のドメインと同じホスティングアカウント内で作成できます。新しいウェブサイトやセクションを追加する際に、ドメインの追加や設定の手続きをする必要がありません。また、メインドメインとの一元的な管理が可能であり、統一感を保つことができます。

さいごに

「サブドメイン」「サブディレクトリ」双方にメリット・デメリットがたくんさんあります。どっちにしようと悩んでしまうかもしれませんが、私の場合は、

サブドメイン→会社は一緒だが、違うサービスを提供する場合
(例)通販サイトなど

サブディレクトリ→会社は一緒でサービスが、メインに含まれる内容の場合
(例)メインサイトの商材の詳細ページを作る際など

と、すみ分けしています。簡単に言うと、サブディレクトリの場合は、ドメイン以下を消せば、メインサイトに行くことが出来ますので、あくまで同サービス内で別テーマなどを使いたいときに使っています。

運営会社は一緒だが、完全にブランドをすみ分けしたい場合は、そもそもサブドメイン・サブディレクトリは使用せず、別ドメインを取得すべきと考えています。
また、Googleタグマネージャー(GTM)からアナリティクスへのイベント送信などをする際は、サブドメインの方が完全に別サイトとして認識されますので、設定は安易です。

会社やブランドの運営次第で適切な手段を選定してみてください。

関連記事

TOP